以前どこかで書いたかもしれないけど、私は小児喘息持ちだった。
で。風邪をひくくらいの体調不良になると喘息の発作が起こり、なので部活を休んだりすることがあった。
その時にいつも思っていたこと。
『喘息の発作が、目に見える症状ならいいのに。』ということ。
喘息は、動作に対して呼吸が辛くなる。
(普通に生活していても辛いときは辛いのだけど、安静にしているとそうでもなかったりする。学校を休まなくていい程度の時には特に。)
なので例えば、移動教室の階段が辛かったりするのだけど、友達と一緒だし、頑張ってしまう。とか、授業中すごく咳が出てしまったり、とかだけど、ピークを越えると落ち着いたりする。
だから、例えば部活で辛い練習をしているみんなに申し訳ないような気持ちになる。
申し訳ないはちょっと違うかな。
さぼっている感が出てしまう。ような気がしていた。
みんなに対してというより、教師がそのように見ていた気持ちを、感じ取っていた。
というわけで、冒頭の想いに着地する。
『目に見える症状ならいいのに。』
だけど今回、見た目問題について真剣に考える機会が与えられた。
見た目問題について考えさせられたきっかけはこちら。
・息子は抗がん剤治療をしているので、近い将来必ず髪の毛が抜ける(マルコメにする予定です)。
・だけど今は、手術前と大きな【見た目上の】変化はない。
・姪っ子は眼鏡をしていて、見た目問題にさらされた経験がある。
見た目に明らかななんらかの症状のある場合、メリットとデメリットはこのあたりだと思う。
メリット:『あの子はずる休みをしているんではないか』みたいなことは言われにくそう。
デメリット:『なんてかわいそうに』という、過度な同情にさらされることも。
※書いていて思ったけど、病気やけがをしておいて、メリットもデメリットもないもんだと思う。
言葉のチョイスが不謹慎だな、とも。
話は戻って。
デメリット欄に書いた『なんてかわいそうに』。
この他人の感情を、どう扱えばいいのだろう。
たしかに、病気と付き合わなくてはいけないことは、かわいそうではある。
できることなら関わらない人生の方がいいし、闘病や手術に耐える勇気や根性はとってもかっこいいけども、別のことで使いたかった、とも思う。
・だけどそれは『かわいそう』の一言で片づけていいものなのだろうか。
・そもそも『かわいそう』という言葉の持つ冷たさ、それが問題なのだろうか。
・なぜ、他人にかわいそう認定されることが嫌なのだろう。
ちょっとまだ、これに対する自分のなかの答えは出ていません。
『かわいそう』との付き合い方については。
というのと、そこから話が脱線した文章を書いてしまったので、今大幅に消したところ。
見た目問題について。
今回なぜこのようなことを考えたか、そのエピソードをメモして終わりにします。
息子の病名を妹に話した際に、彼女が言っていたこと。
(前提条件:彼女の娘は眼鏡をしている。この直前に私は、息子の病気に「向き合う」と発言した。)
妹:向き合うというか、逃げられないもんね
私:でも、人に言わないとか、こそこそ生きるとか、そういう方法もあるなかで、逃げないようにしようという意味だったんだよね
妹:そっか。(姪っ子の名前)の場合は逃げるもなにも、見て明らかだから、隠せなかったんだよね
このやり取りで、彼女の中に、見た目問題との付き合いがあるのだと感じたのがきっかけで。
彼女はとても性格がよく、いい子で、だけど、これは自分でも言っていたことだけど、文字情報が嫌い。
なので、自分の中でそれを咀嚼しないために、言語化されにくいことがある。
だけど要は、彼女が娘の眼鏡について感じているのは、見た目問題。
私はもともと、眼鏡はポジティブに変えられると思っているけど(現に大人がそうではないか)子どもの眼鏡にはまだ、そういう文化は浸透していないようで。
そう、きっと、文化・空気なんだな。
プラスサイズモデルも素敵じゃん、とか言いつつも、過度に太りたくはない自分とか。
もともと、ピクシーカットにしたいくらいに迷いつつ、男に生まれたら絶対坊主!とかいいつつ、息子の髪はそこまでできていなかった自分とか。
↑この前提がありながら、抗がん剤と聞いて、髪の毛が抜けてかわいそうと思ってしまうことを危惧する自分とか。
それもきっと、大きな流れが変わっていけば、違うんだろうな。
多様性多様性言われるようになったけど、それが進んでいるとは全く思わないけど。
社会が変わるのを待つのではなく、選択しながら、意思を持って消費活動を行うことが、社会を変える一番の(消費者としての)近道なんだろうな、と最近は思う。
※結局大きく変えるのは、マーケティング。マーケティング予算を大きく使えるのは法人。法人が動くのは、消費者の行動が変わってきた、変えられそうだと思う時。
昔は、新しいサービスやなにかで変えられると思っていたものだったな…若かったんだ。
というわけで、結局脱線してしまったけど、見た目問題にポジティブな企業の製品を応援したいと思っています。
なんて安直な結末。