ZOZOの田端さんの造語、『転職童貞』というキーワードが話題だ。
童貞いじりはすべきじゃないとか主張する人が世間にいるのも知っている。
だけど私はこの言葉、非常にうまいなと思っていて、まさに膝を打つ思い。
童貞ってつまり、恥をかけないということなのだと思う。
(いきなり結論)
自分のことを振り返ってもそうなのだけど、若い頃、経験が浅い頃は、なににしても恥をかく機会が多い。
それは恋愛でも仕事でも、人生経験的なことでもそう。
思い出したくもない恥ずかしいことが、たくさんある。
俗に言う、黒歴史ってやつですよね。
私にもたくさんあります。
で、転職童貞の話。
何度も書いているように、現職の会社は男尊女卑の文化が強い。
連れションと同じように連れタバコが非常に重要だし、飲みニケーションやタバコミュニケーションは出世に欠かせない。
で、そんな文化をつくっている彼らの大半は、生粋の転職童貞だ。
新卒で入社した会社で、上司に好かれるための行動をしっかりおこない、そのためのコミュニケーションスキルを磨き、そして男30代働き盛りというところでそれなりの役職を得る。
それは賢いやり方だと思う。
私も同じ状況だったら、同じ行動をするのだろうと思う。
だけど、私はそっちの側の人間ではない。
だから気持ち悪い。
アンテナが低いくせに、『うちの会社はまだまだだけど』とか言えてしまうこととか。
いつまでもいつまでも、何年も前の社内イベントの盛り上がりを忘れられないこととか。
だけど自分の特殊な環境を忘れ、ふんぞり返って社外の人に接してしまうことにも。
童貞感すごいな!
転職エージェントと話してダメ出しされたくないとか、活動して嫌な思いしたくないとか、すべては恥をかきたくないという小さなプライドからきているんだな、と。
だから彼らは会議が好きだし、会議のメンバーにこだわるし、情報を囲い込むのが好きなのだ。
そのせいで、狭い世界が永遠に閉じられたままだというのに。
まぁでも、仕方ない。
新しいものに触れることは、少なからず現状の否定が入る可能性はあるし、それに新しいものは脅威だ。
一生安心安全、なにも怖くない童貞で、しあわせな世界の中で生きていればいいんだ。
ま、一言で言うと、相容れない。
気持ち悪!