先日ツイッターで、過去の自撮りをUPするタグが話題になっていた。
↓これ
で、そんなタグがツイッターのママ友の間でも盛り上がっていて、なのでこのタグに出会って、そこから思っていたこと。
美しさってなんなんだろうと。
特に日本で、女性の美しさは若さに関連付けられるものが多い。
艶のある肌や髪だったり、プリっとしたお尻だったり、垂れていない胸に、細い手足とくびれたウエスト。髪はロング。目はぱっちりとしていて、メイクは全体的に艶がある。
(余談)
大学生の頃ホームステイしていた先のホストファザーは、マザーのことをほんとうに美しいと思っている様子で、その腕を撫でたりしていたな。
彼女のウエストは丸太のように太く、オーストラリア人らしく、腕はそばかすでいっぱいだったのだけど。でも、そんな彼女はたしかに美しかった。
(余談おわり)
これらの大半が、若さに紐づいているものであるように思う。
または、それは年齢がいったあとで装備してもまた違う話だったりする。
50になって、上記の要素を網羅している女性がいたら、美魔女(ちなみに私はこの言葉が好きではないのだけど)ではなくて、たんなるイタイ人認定されるに違いない。
若いころ、若さ特有のかわいさや美しさがあることは認めるし、若さは儚い。
だからなのかな、若さによる美しさは、勢いとか、攻めとか、そういったものものであるような気がする。
そして、若さによる美しさについてはもちろん同意するけど、それだけでもないよね、とも思う。
例えば、授乳によって垂れてしまった胸。
私は授乳前から、おそらく加齢によって胸が垂れていたようだった。
ようだ、というのは、そのことを私自身が認識していなかったから。
デコルテの下の骨が浮き出ているなとは思っていたのだけど、単に痩せただけかと思っていて。
それが「胸が垂れている」という現象だと認識したのは、ある人がツイッターで言っていたひとことがきっかけ。
曰く、下着屋さんに『授乳されるとどうしても、お胸が開いてしまいますもんね』と言われたと。物はいいようで、垂れたのではなくお胸が開いただけだ、と。
それで初めて、あ、私の胸って垂れていたんだと理解した。
何が言いたいのかというと。
私は自分の胸が垂れていると認識するその瞬間まで、自分の胸が劣化したとは思っていなかった。
(もともと自分の胸を好きではなかったので、自信があったという意味ではない。ただ、骨が浮き出ていることが劣化だとは思っていなかった。)
胸が垂れているというと、なんだかいかにもおばさんで女として終わっている感じがしません?私はしていました。
でも、自分で言うのもなんですが、しわしわの梅干しみたいな胸ーーという感じではないです。
なんなら、スッキリして見える気がするくらいです。
だけど、世間の印象って絶対違うと思っていて。
胸が垂れてる=おばさん=女ではない。くらいの感じ。
シミそばかすも、肝斑も、とにかく加齢によるあらゆるものが、それが増えるにつれ、女として終わりの烙印を次々獲得していくような。
別に熟女好きとかじゃなくて、玄人だねとかじゃなくて、というかそういう性癖的な話じゃなくて。
単純にその美しさという意味で、若さや艶や、そういう攻めの要素以外の美しさもあるんじゃないかなと思っていて。
なんだろう、若さに関連付けられる美しさを陽とするなら、加齢によって得る美しさは陰なのかな。
陰と陽と言うと、陽の方がいいような印象を持ってしまうかもしれないけど、そういう意味ではなくて。デコとボコというか。。
私が美しいと思うもの。
白髪のショートカット、血管の浮き出ている手、目じりの皺、垂れてしまったのかもしれないけど、その分コンパクトになったお尻。
そういったものも美しいんだということに、早く世間が気がつけたらいいのに。
というか、みんな個人個人ではきっと気がついているんだと思う。
世間の意見として、そう言われていないだけの話で。あるいは美容関連アイテムを売るために、加齢にあらがう風潮が必要なだけで。
私の大好きな本。(アフィリエイトではありません)
今や有名になってしまった本なので紹介するのは恥ずかしいけど。
Advanced Style--ニューヨークで見つけた上級者のおしゃれスナップ
これを読むと、おばあさんになるのがとっても楽しみになります。
白髪のベリーショート、印象的なイヤリングにカシミヤのVネックのニット。ジーンズとパンプス。それに小さめバッグを合わせるようなおばあさんになるのが夢です。
いつまでもジーンズとパンプスを履ける脚を持てるよう、美容よりも健康寿命を気にしたい私なのでした。