出産日当日の流れを記憶の新しいうちに記録しておく。
この記事は他の記事とは異なり、やってよかったと思った点は赤文字、やっておくべきだと思った反省点は青文字で記載しています。
どなたかの参考になると嬉しいです。
ざっくり言うと、破水から出産までトータル12時間。
なのでよく言う、『48時間も陣痛に耐え…』という方が聞けば楽勝な出産だったのだろうと思う。
自分としては、他人の出産を体験したことがないので何とも言えないところなのではあるけれど。
※フリー素材であり、実の子ではありません。
◆予定日も近いし、2人の週末を楽しもう!
予定日を翌日に控えた週末。
このところの私は『最後の〇〇かもしれないから楽しもう!』が口癖。
というわけで、隣駅までランチにお出かけ。
数日前におしるしは来ていたものの、それ以降も当日の朝に身支度をしている間も、いつもと何も変わりはなし。
いつものようにバスで隣駅まで出かける。
◆お店へGO!あれれ?
バス停を降り、お店へ向かって歩く途中。
『あれ?なんか出てる?おしるし?』と思ったのが数秒。
次の数歩を歩くうち、『これは血やおりものではなさそうだ』と判断。
トイレ(コンビニ)を探し徘徊するも、その間にどんどん流れてくる感覚が。。
!破水の水はどうやっても止めることができません!それくらいの速度で出てきました。
※補足すると、破水にもいくつか種類があるうちの、「高位破水」だと少量のよう。私の場合は子宮口近くで破水する「低位破水」だったためにとめどなくあふれてきました。
旦那さんに後姿を確認してもらうと、『あ、濡れてます』と。
おしるし対策としてナプキンはしていたものの、吸収しきれていないということ。
ここで破水を確信しました。
とめどなく流れてくる羊水を感じつつ思ったのが、ワンピースでなくてよかった、ということ。
レギパンのようなものを履いていたので、それでもパンツにしみこみつつ流れている感じでした。
ワンピだったら染みるものがなく、直接流れてしまうんではないかな。
◆産院へ電話→入院なので来てください
診察券に記載の電話番号をもとに産院へ連絡すると、『それでは入院になりますので入院準備をして来てください』とのこと。
このあたりから旦那さんがアワアワし始めました。
タクシーを拾ってもらい、自宅へ。
もうどうしようもなく流れているので、タクシーの中では持参していたトートバッグをお尻の下に敷きました。
クラッチバッグみたいなもので外出していなくてよかった…。
自宅に到着すると、ナプキンを替え、服を着替え、事前に準備しておいた入院バッグを持って出発。
※今にして思うと、ここでメイクを落としておけばよかったのかもしれません。次に顔が洗えたタイミングは翌日の夜だか翌々日の朝かでした。
◆産院に到着→状況確認、出産へ向けて陣痛待ち
産院に到着すると、まずは分娩台にてノンストレステストの一式(胎児の心拍測定&おなかの張りを見る装置)を装着して状況確認。毎度おなじみのこれですね↓
病室に移動後、陣痛を待つことに。
雑談で、お昼を食べに行く途中だったことを伝えると、何か食べておくよう指示があったので旦那さんにコンビニおにぎりを調達してもらう。
このタイミングで水分を取っておくことは大事だったのかもしれません。結果的に私は帝王切開だったため、手術後水分が摂れたのは翌日の18時でした。
◆陣痛が来た?陣痛室へ
陣痛?これ陣痛?と、よくわからなかったという話を聞いていたので、事前に陣痛アプリを入れていました。こちら。
これでなくても、とにかく陣痛アプリは入れておくべきだなと思いました。
病室でDLしてもいいと思いますが、アプリのバージョンが!とか、データ使用量が!とかいうことがそんな時に限って起こっちゃうもんですもんね。
で、私の場合は陣痛疑惑が13時(この時点では10分間隔)、ナースコールで伝えたのは14時(この時点で3分間隔)でした。
ここで陣痛室へ移動。陣痛タイムが始まりました。
◆陣痛タイムスタート
陣痛タイムがスタート。私の場合は3分間隔の陣痛がずっと続きました。
陣痛の痛さってどんな感じ?と思っていたのですが、私の場合は腰の痛みが辛かったです。
出産を終えて思うのが、痛みというのは痛みそのものの辛さというよりも、『この痛みは大丈夫なものなのか?』がわからないことの恐怖が辛いのだと思います。
私は妊娠初期に切迫早産で入院していたのですが、その入院が確定した際に医師から
「なんで救急車呼ぼうと思わなかったの?どうやってきたの?」
と質問されました。
つまり、無知だからこそその痛みが示しているアラートに気づけない。
陣痛はそれとは違うのだと思いつつも、この痛みは順調なのか何かあるのか?がわからないことが不安でした。
◆陣痛タイム中盤から終盤
陣痛タイム序盤では、痛いときは痛いと発してみていました。
ただ、声を出すのも消耗するなと感じてきて、中盤からはただただ耐える方式に切り替えることにしました。
<耐えるためにやったこと>
・これは永遠に続くものではない、と思う。
・息を吐くことだけは意識する。(吸うに意識を集中すると吐くことを忘れて過呼吸になると経産婦が言っていた)
・陣痛と陣痛の間は、忘れるために寝る。
特に3番目の、陣痛の間で寝るというのはなかなかよかった気がします。
寝るというか落ちるというか。
その後ごはんが運ばれて来ましたが食べられず、旦那さんに食べてもらい、また陣痛耐えるタイムへ。
◆帝王切開の判断へ
その後22時過ぎまで陣痛に耐え、助産師さんがたまに内診。の繰り返し。
ですが22時ごろ、お医者さんからお話がありました。
『赤ちゃんがなかなか頭を回転させず、ずっと同じ位置で、いい陣痛は来ているのに先に進まない』
『母体が発熱していて、このまま頭を回転させるのを待っていても、進むかがわからない』
『もう羊水はなくなっているので、子宮にダイレクトに当たっていてそれが痛みになっている。だけどお母さんはおなかや腰が痛いだけだけど、赤ちゃんは全身で頑張ってるんだから。』
私辛いなんて言ってないのに勝手に怒られたぞ!w
以上の話を踏まえ、帝王切開を検討したほうがいいかもしれない…とのお話がありました。
私たち夫婦は出産形式にこだわりはなかったので、ぜひ帝王切開で!とのことで即決。
分娩台で同意書にサインをしました。
◆帝王切開の準備~開始
後で聞いた話ですが、帝王切開をするには二人以上の医師が必要(それがその産院ルールなのかはわかりませんが)とのことで、当直の先生以外に院長が呼び出されていました。
また、追加の助産師さんが呼ばれ、あと何分で到着するかのやり取りも聞こえました。
<帝王切開の準備はおおむねこんな感じだった様子>
・剃毛(ちゃんとお手入れしてるのねー、剃るところないわよーと言われたw)
・手術用具などの準備
・先生や助産師などスタッフの招集
この手術準備を見ていたのだけど、看護師さんだか助産師さんだかの動きがそれはそれは非効率で、陣痛もありそこにイライラしてしまった。
1way1jobといった感じで、はさみ一つだけを持って手術室に行き、別の器具を取りにまた戻り…の繰り返し。。
で、手術自体の開始は結局23時頃。
腰椎麻酔をすると、すぐに陣痛がなくなったのには驚きました。(麻酔だけでももっと早くしてくれよ)
◆手術開始~出産まで
麻酔の効きを確認されたあと、すぐに手術が開始。
なんとなく切られているんだろうなというのがわかりつつ、歯医者さんのように液体を吸う装置の音が聞こえたり、もちろんメスなどと言う言葉も聞こえますが、怖さはありません。
むしろ、なんだろう、本当に切って出すのかーという不思議な気持ち。
おなかをいじられている感覚は快適なものではないけれど、いよいよなのかという気持ち。
で、実際取り出すまでは20分程度で完了、あっという間で驚いてしまいます。
「23:22ね」というお医者さんの声が聞こえ、これが出産ということになるんだなと理解。
が、助産師さんやお医者さんがそわそわしていて、不安MAXに。。
◆産声確認~手術終了まで
生まれた子を見せてくれた助産師さんに、「先に産声上げさせて!」という医師の声。
その後子供は少し離れた場所に連れていかれました。
で、子供を囲む助産師や医師の様子は見えるのだけど、産声が聞こえない。
そのうち、よくドラマなどで見る酸素吸入のような器具が登場している。
それでも産声は聞こえない。
その後、私の傷を縫合していた院長先生が呼ばれました。
この時点でも産声は聞こえない。。
しかも「先生僕こっちやるので赤ちゃんの方お願いしていいですか」という声が聞こえ、不安が募りまくる。
手術台にいる私、最悪のケースを瞬時に妄想。
旦那さんにどう言えばいいんだろう、とか。(言うのは医師にしても)
ここまでの妊娠期間なんだったんだろう、とか。
会社に復帰しにくいな、とか。
そんなことを考えてるうち、ようやく産声が聞こえたのでした。
助産師さんが顔のところまで赤ちゃんを連れてきて、無事対面。
そのあとは、引き続き縫合が行われ、術後に必要な様々なもの(血栓防止のポンプのようなもの、着圧ソックス的なもの、腹帯、防水のペチコート風のもの)を着させられ、手術台から移動式ベッドに運ばれ、終了となります。
全く関係ありませんが、あらゆるところに血が付着していて、病院は衛生管理が大変だろうな、と思ったりしてました。
あと使用ガーゼのカウントなどもめんどくさそうだと思ったけど、助産師さんのカウント見てたらかなりいい加減な模様w
◆まとめ:この日の所感
と、これが私の出産日の一連の流れでした。
思ったことを一言で言うと、あっさりと終わるんだな、という感じ。
特に私は緊急帝王切開だったせいか、10時間程度陣痛を経験しつつも、下で産む瞬間というのは経験していないわけで、最後の最後は外科手術で終わったというのが実際のところ。
でも、とりあえず2週間経過してわかることは、それでもなんでも自分の子供ならかわいいもんです。